寄居町中学生海外相互交流派遣事業報告会

 本年度寄居町中学生海外相互交流派遣事業に参加した3名の生徒を代表して事業の報告がありました。現地に行ったからこそ気付けることがたくさんあったようです。以下は報告内容です。

 寄居町中学生海外相互交流派遣事業について報告します。

 この事業は、アメリカ オハイオ州にあるメアリズビル市と寄居町の交流事業の一環として、お互いの文化や教育に対する理解を深めると共に、国際社会に対応する人材を育成することを目的として、オリックス資源循環子ども未来基金を活用して行われています。今年度は寄居町の中学生が計10名、寄居中からは3名が派遣されました。

  私たちは8月23日~8月30日まで、メアリズビル市を訪問してきました。寄居町とメアリズビル市の時差はおよそ13時間で、気候は寄居町よりも気温も湿度も低く、半袖半ズボンでは少し寒いくらいでした。

 私はこの事業に参加するにあたり「沢山英語でコミュニケーションをとる」という目標を立てました。英語が聞きとれるか不安もありましたが、空港に着き、お家に行くまでの車の中で、自己紹介をして、好きな物などについて話をしている間に安心できました。ホストファミリーがたくさんの質問をしてくれ、会話が弾みました。また、ゆっくり話してくれたこともあり、何を聞かれているか理解できました。慣れてからは答えるだけではなく、自分から質問することもできました。日本のお土産で、特に抹茶のお菓子を喜んでくれました。

  メアリズビル警察署・消防署・図書館・裁判所に行きました。アメリカでは、警察・消防・救急がすべて同じ番号で、911だそうです。警察署にはセラピードックがいました。また、学校がある時間には必ず警察官が学校にいるそうです。

 メアリズビル市の学校にも行きました。学校の大きさにびっくりしました。出入り口がたくさんあり、迷子になりそうでした。現地の生徒たちは優しく、日本語が上手で、たくさん話しかけてくれました。英語をたくさん使い、とても楽しい時間を過ごせました。お昼は日本のような給食ではなく、自分の食べたいものを食べられました。生徒全員が積極的に発言をしていて、自由に学び合いをしている様子が印象的でした。

  メアリズビル市では、道端に鹿がいて畑のお豆を食べており、寄居町と同じく自然の豊かさを感じました。街並みは、とてもきれいで、まるで映画館の中にいるようでした。また、一軒一軒が大きく、お隣さんとの距離がありました。庭も広かったです。ホストファミリーのお家は、コーン畑を持っていたり、牛を飼っていたりしました。お家で育てた牛が食卓に出てきて、これは○○ちゃんだよと、お肉が牛だった頃の名前を教えてもらいびっくりしました。

 食文化については、お菓子がとても甘いことや、味が濃いことに衝撃を受けました。また、朝ご飯シリアルなどで、少なめ、夜ご飯はとにかく量が多く、食べきれませんでした。野菜は基本、生でした。生のニンジンやブロッコリーはとても固かったです。

  日本とアメリカの違いを肌で感じてみて、改めて寄居町とメアリズビル市の良さを実感すると共に、この良さを広げていくべきだと感じました。英語で積極的にコミュニケーションをとることができ、お互いの国の文化を尊重し合う大切さを学ぶことができました。このような貴重な経験ができたことにとても感謝しています。以上で報告を終わります。